和気町歴史民俗資料館コラムvol.6 

🎵もういくつ寝るとお正月~ 

年末まであと少しですね。

こんにちは、和気町歴史民俗資料館の 学芸員のナカムラです。

お正月といえばお雑煮! みなさまのおうちのお雑煮には、どんな具材が入っていますか?味噌仕立て?すまし汁?何か 味変する?ひとくくりに「お雑煮」と言っても、地方や家庭によって個性が出ますよね。そもそも 自分の家(親族)以外のお雑煮を食べ機会は、なかなかないのではないでしょうか。和気町のお雑煮にはどんな特徴があるのかと、ナカムラはふと気になりました。というのも、 ナカムラ自身も岡山県内出身なのですが、和気町に移住して地元の方に教えてもらったお雑煮の 作り方にカルチャーショックを覚えたことが多々ありまして。

そこで、町民および和気町出身の方約200名を対象に「我が家のお雑煮」アンケートをとって みました!結果はこちら

和気雑煮の特徴としては、 ①スルメ出汁(出汁をとったあとは具材として食べる) ②醤油ベースのすまし汁 ③具材に「豆腐・油揚げ・も貝」

全国的に見ても具沢山な岡山県雑煮。雑煮研究家の粕谷浩子氏の著書『お雑煮マニアックス』 の中でも「縁起の良い素材をこれでもかと集めたもの」と称されるくらい具沢山なのが特徴で す。和気町も多分に漏れず同様の特徴があり、ほうれん草・人参・大根・かまぼこなどの定番の 野菜に加え、③の具材が入るようです。※家庭差あり   ナカムラ、早速試してみました。想像以上に出汁が出るスルメ!具材の存在感でなぜか餅が脇役 に感じてしまう不思議!そして、かなりの食べ応え!(具を入れすぎたか?笑) 

みなさまも、今年のお正月は「和気雑煮」を試してみてはいかがでしょうか。

それでは、良いお年を~!

https://wake-rekiminkan.amebaownd.com/

江戸時代から現在までの年賀状や様々な正月飾りや、今回のコラムで紹介したアンケート結果 を和気町に残されている正月の食事に関する江戸時代の資料とともに紹介しております。