こんにちは!和気町歴史民俗資料館です!
当館は、和気清麻呂生誕1250年を記念した顕彰事業の一環として多くの人々のご協力のもと、昭和62年(1987)に開館しました。
藤野郡(現和気町)で生まれ、奈良〜平安時代に活躍した和気清麻呂(わけのきよまろ)は姉広虫(ひろむし)とともに平城京で朝廷のために尽力した人物。神護景雲3年(769)の宇佐八幡神託事件(道鏡事件)で道鏡の皇位継承を阻止したことで有名です。その子孫は医道を極め、後世「半井(なからい)」と姓を変えたのち、現在も日本の医療の分野で活躍しています。
和気町には和気氏に関係する史跡が複数あり、藤野字宿北の実成寺境内藤野寺跡には、天保10年(1839)に建てられた和気清麻呂頌徳碑と大正4年(1915)に建てられた「和気氏経塚」の碑、今年2月まで発掘調査をしていた藤野字田ヶ原には和気氏政庁跡があり、奈良〜平安時代の土器類が出土しています。この他にも町内や近隣赤磐市や備前市の至る所に和気氏関連の史跡があり、それらを探して回るだけでも結構楽しめます!
当館の常設展示では、そんな和気清麻呂の歴史や考古資料、和気町で使われていた民具などを展示しています。また、vol.2では現在開催中のは企画展「描かれた大國家」について紹介しようと思います。
これからいよいよ藤の季節!藤の花といえば、和気町の町花!4月下旬から隣接する藤公園で藤まつりも開催予定です。お越しの際は、ぜひ歴史民俗資料館にもお立ち寄りください!
中村暁子 プロフィール
和気町歴史民俗資料館学芸員。考古、民俗、建造物など幅広く和気町の歴史に関する調査・保存・展示等行う。