和気町の新米移住者の日常コラム

田舎への移住を考える多くの方は「自給自足」や「広い庭の管理」に憧れるものです。私もその一人で、田んぼ1反ほど管理できるのではと、「農地付き物件」や「農地バンク」を見ながら夢を膨らませていました。

しかし、ベランダ菜園の経験しかない方には、まずは小さなスペースから始めることをおすすめします。私自身、3台分の駐車スペースと6畳ほどの畑を持っていますが、雑草取りや庭木の手入れは予想以上に大変です。特に夏は、雑草がいろんな場所から猛烈なスピードで生えてくるし、植木への水やりも毎日欠かせません。

「最初に理想とする広さを買っておかないと後で後悔するのでは?」と焦るかもしれませんが、実際に移住して近所の方々と話すうちに、高齢で農作業を辞めたり、管理が難しくなったという話を本当によく聞くようになります。「畑やってみたい?ちゃんと管理さえしてくれるなら無料で。」というオファーも。私も最近、ご近所さんから畑の一角を提供してもらい、じゃがいもを植えましたよ。

新宮なつみ 35歳
大阪府 東大阪市出身
大阪芸術大学短期大学部を卒業後、ニュージーランドへワーキングホリデーへ。帰国後、教育業(塾講師)・飲食業等を経験後、フィリピンのセブ島にある英語学校の駐在勤務を得て、2023年12月地域おこし協力隊として和気町に移住。
趣味は資格勉強。危険物取扱管理者、応用情報技術者試験、登録販売者、簿記、小型船舶免許二級など、ジャンル問わず。最近の興味ごとは宅建、建築士、アプリ開発や家庭菜園。